エステティシャンの平均年収はいくら?給料を増やす6つの方法についても解説
2025.07.23

エステティシャンは、美や癒しの技術で人をきれいにする仕事です。美容やスキンケアが好きで、人を喜ばせることにやりがいを感じる人にとって、憧れの職業といえるでしょう。
ただし、働くうえでは待遇も大切なので、「エステティシャンの給料って実際どれくらい?」「どうすれば年収アップできるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、エステティシャンについて、以下の内容を解説します。
- 平均年収
- 雇用形態別年収
- 年収を上げる方法
- 向いている人の特徴
エステ業界に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
エステティシャンの年収事情について解説

まずはエステティシャンの年収事情について、確認していきましょう。
実際の年収は、勤務先のサロン規模や雇用形態、経験年数、個人の実績によって大きく異なるため、将来のイメージをつかむための参考にしてください。
1.エステティシャンの平均年収は329.5万円
調査期間によって、若干数字が異なりますが、厚生労働省「jobtag」では、エステティシャンの平均年収は額面で329.5万円、賃金構造基本統計調査(令和5年)でも額面で約320.6万円です。
求人情報によると、全国平均は300〜377万円程度と幅があります。
仮に額面で月給23万円の場合、社会保険や税金が引かれると、手取りは18万円前後になるのが一般的です。
2.初任給の目安
エステティシャンの初任給は、学歴や給与形態によって差があります。専門卒の場合は額面21〜22万円、高卒では18.5万円前後が一般的です。
求人情報によると未経験者でも額面で18〜24万円程度の給与が多く、一部では固定給に加えて歩合給が支給されることもあります。
3.経験年数による年収アップ例
エステティシャンの年収は、経験年数に応じて着実にアップしていきます。新卒や未経験者は年収200〜250万円程度からのスタートが一般的です。
実務経験が3〜5年になると、年収は250〜350万円ほどに伸びる傾向があります。さらに、10年以上のキャリアを積んだベテランでは、年収が500万円に達することも少なくありません。
中には、経験15年を超えて年収500万円以上を得ているケースも確認されています。
4.都市部と地方の年収差は大きめ
エステティシャンの年収は、地域によって大きな差が出る傾向があります。特に関東エリアでは、需要の高さや物価の影響もあり、平均年収は300〜350万円とやや高めです。
一方で、関西圏や地方都市では給与水準がやや低く、300万円を下回るケースも少なくありません。
勤務地によって収入に差が出る点は、就職や転職の際に意識しておきたいポイントです。
雇用形態別のエステティシャンの年収

エステティシャンには、以下のようなさまざまな働き方(雇用形態)があります。
- 正社員
- アルバイト・パート・派遣
- 業務委託・フリーランス
- 店舗経営
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.正社員
正社員として働くエステティシャンの年収の相場は、300〜400万円程度です。初任給はおおよそ月給20〜24万円で、経験やスキルを積むことで昇給していきます。
給与には基本給のほか、指名歩合や技能手当、物販還元などのインセンティブも含むため、実績次第で年収をさらに伸ばすことが可能です。
また、店長やマネージャーといった管理職の年収は一般的に400〜600万円程度で、月収で見ると33〜50万円程度です。
店長候補としての求人では月給30万円からスタートし、昇格後は35万円以上となるパターンも多くあります。
2.アルバイト・パート・派遣
アルバイト・パート・派遣として働くエステティシャンの給与は、雇用形態や勤務先によって大きく異なります。求人ボックスによると、時給は最低1,000円から1,500円まで幅があり、平均ではパートが約1,142円、派遣が約1,496円です。
たとえばフルタイムで週5日・1日8時間働いた場合、月収はおよそ20万円〜24万円、手取りでは13万円〜18万円程度になることが多く、年収だと、240万円〜288万円という計算になります。
3.業務委託・フリーランス
業務委託やフリーランスの報酬は、完全歩合制や成果報酬型が大半です。エステサロンに業務委託として入る場合、一般的に売上の40〜60%が報酬として支払われます。
以下は、客単価1万円・1日5名施術、歩合率50%で月20日稼働した場合の収入モデルです。
客単価 |
10,000円 |
1日の施術人数 |
5人 |
1日の売上 |
10,000円 × 5人 = 50,000円 |
歩合率 |
50% |
日給(報酬) |
50,000円 × 50% = 25,000円 |
月間稼働日数 |
20日 |
月収 |
25,000円 × 20日 = 500,000円 |
年収 |
500,000円 × 12ヶ月 = 6,000,000円 |
フリーランスとして自身でサロンを運営している場合は、施術単価を自由に設定できるため、時間あたりの収入が高くなる傾向があります。実際に年収600万円以上を達成している人も珍しくありません。
ただし、固定給や福利厚生がなく、収入の波が激しいため安定性には欠けます。
4.店舗経営
店舗経営は最も自由度が高く、大きな収入を目指せる選択肢です。自分が施術を行うのではなく、サロンのオーナーとしてスタッフを雇い、店舗を運営するのが一般的です。
自営でエステサロンを開業した人の平均年収は500万円〜1,000万円ほどで、経営規模や店舗数によっては、年収数千万円に達することもあります。
開業直後は年収が200万円台のケースもありますが、成功すれば600万円〜1,000万円超も現実的な数字です。
店舗経営には経費管理能力や集客力、SNSや広告活用などのマーケティング力が重要です。
エステティシャンが年収を上げる6つの方法

エステティシャンが年収を上げる方法は、以下の6つです。
- 指名数を増やす
- インセンティブを獲得する
- 店舗やマネージャーへ昇進する
- 資格を取得する
- できる施術メニューを増やす
- 転職・独立する
スキルアップして収入を増やしたい人や、成果に見合った報酬を得たい人は、ぜひ参考にしてください。
1.指名数を増やす
エステティシャンが収入を上げるためにまず意識したいのが、指名数の増加です。顧客からの指名が増えると、施術機会が増えるだけでなく、サロンによっては指名1件ごとに歩合手当が支給されるため、ダイレクトに収入アップにつながります。
定期的なフォローやコミュニケーションにより、リピーターを増やすことが重要です。例えば、施術後のフォローや、LINE・SNSを使ったコミュニケーションで、継続的な関係を築くことは、売上の安定と手当増につながります。
2.インセンティブを獲得する
エステティシャンとして年収を上げるには、インセンティブ制度をうまく活用することがポイントです。多くのサロンでは、売上目標や施術回数の達成に応じて歩合やボーナスが支給される仕組みが整っています。
物販提案やオプションメニュー提案のスキルを磨くと、客単価アップや歩合額の増加につながります。
3.店舗やマネージャーへ昇進する
キャリアアップによって収入を上げたい場合は、店長やマネージャーなどの管理職を目指すのも有効です。役職に就くことで、月収は30万円〜40万円、年収では400万円〜600万円に到達することも珍しくありません。
売上管理や人材育成といったマネジメント業務が評価基準となる職場では、管理職手当や役職手当が支給されるケースが一般的です。
現場経験を積んだうえで責任あるポジションに昇格すれば、安定した高収入も現実的な目標となるでしょう。
4.資格を取得する
エステティシャンとしてのスキルや知識を証明できる資格を取得することで、サロン内での評価が高まり、昇進や昇給に繋がります。
代表的な資格には、以下のようなものがあります。
AEA上級認定 エステティシャン |
実務経験と知識の両方が求められる資格 |
AJESTHE認定資格 |
300時間以上の教育と実務経験が必要 |
リンパ・整体・アロマなどの関連資格 |
施術のバリエーションが増え、客単価や歩合率の向上につながる |
資格を取得することで、収入だけでなく仕事のやりがいも広がるでしょう。
5.できる施術メニューを増やす
対応できる施術メニューを増やすことは、業務委託やフリーランスには特に効果的です。
脱毛や痩身、美容系メニューは高単価です。なかでも機器を用いる痩身や美容医療分野は特に単価が高く、歩合制のメリットを活かせます。
さらに、物販やオプションメニューを提案して客単価を引き上げる工夫も有効です。メニューが豊富だと、顧客満足度が高まり指名率やリピート率の向上にもつながります。
6.転職・独立する
大手チェーン店や歩合率の高いサロンに転職すると、基本給+歩合で収入を大きく伸ばせる可能性が高まります。
経験を積んだうえで独立開業を目指すことも可能です。開業当初は安定しないこともありますが、軌道に乗れば年収500〜1,000万円以上も夢ではありません。
ただし、独立後は経費管理や集客力がそのまま収益に直結します。家賃・広告費・設備投資などの固定費を抑えつつ、SNSや口コミなどを活用した集客戦略が欠かせません。
複数店舗の展開やフランチャイズ化によって、さらに収入を伸ばすことも夢ではありません。
エステティシャンに向いている人の5つの特徴

1.美容に興味がある
エステティシャンに向いているのは、美容に強い関心があって、情報収集が苦にならない人です。
美容業界はトレンドの移り変わりが激しく、常に最新の技術や知識が求められます。そのため、自発的に美容に関する最新情報を得られる人は、現場でも重宝されやすい傾向にあります。
また、技術力や専門性の高い人ほど高単価のメニューを任されることが多いため、知識と技術を磨く努力がそのまま収入アップにもつながるでしょう。美容が「好き」であることは、仕事へのモチベーションと成果の両面を支えてくれる重要な資質です。
2.コミュニケーション力が高い
エステティシャンの仕事では、技術だけでなくコミュニケーション力も重要なスキルの一つです。お客様の悩みや希望をしっかり聞き出し、それに合った施術を提案できる人は、信頼を得やすく、満足度の高いサービスにつながります。
特にカウンセリング力に優れている人は、リピーターがつきやすく、指名手当や歩合にも良い影響を与えるでしょう。会話の中からニーズを引き出せれば、複数の施術やオプションの提案も可能です。
こうした対話力は、売上にも直結する大きな強みといえます。
3.向上心がある
エステティシャンの世界は、想像以上に施術の種類が多く、新しい技術や知識も次々と登場しています。そのため、常に学び続ける姿勢が求められる職業といえるでしょう。
新しい施術方法や機器について正しい情報を取り入れ、自分の技術の幅を広げようとする向上心のある人は、現場でも高く評価されます。
4.体力に自信がある
エステティシャンは、体力を要する場面が多い職業です。忙しい日には立ちっぱなしでの接客や施術が続くこともあり、ボディマッサージではある程度の力も必要とされます。
そのため、体力に自信がある人の方が、無理なく長く働き続けられる傾向にあります。
また、エステティシャン自身の体調が良くない状態では、お客様に満足度の高い施術を提供することはなかなかできません。体調管理がしっかりできることも、安定したパフォーマンスを発揮するうえで大きな強みになるでしょう。
5.人を喜ばせるのが好き
エステティシャンの仕事は、施術を通してお客様に「きれいになった」「癒された」と実感してもらうことが大きな目的です。だからこそ、人を喜ばせることにやりがいを感じる方には、ぴったりの職業といえるでしょう。
「もっと喜んでもらいたい」という気持ちは、自然と技術を磨くモチベーションになり、自分の成長にもつながります。その結果、高単価の施術を任されたり、リピートや指名が増えたりと、年収アップにつながることも十分にあり得ます。
感謝の言葉を直接受け取れる場面が多いのも、この仕事ならではの魅力です。人の役に立ちたい、人を笑顔にしたいという想いを持つ人にこそ、長く続けられる仕事といえるでしょう。
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今回は、エステティシャンの年収や働き方、収入を上げる具体的な方法、向いている人の特徴について解説しました。エステティシャンは「美容」や「癒し」を通じて人を笑顔にできる、やりがいのある仕事です。努力次第で収入も伸ばせるため、将来性の高い職業といえるでしょう。
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