ネイリストの平均年収はいくら?個人の給料事情や向いている人の特徴を解説
2024.10.09
ネイリストの年収は年齢や働く地域によって異なります。年収を上げていくためには、技術を磨いてキャリアアップしたり、独立したりするのがおすすめです。本記事ではネイリストが年収を上げる方法や向いている人の特徴について解説します。
ネイリストは、美容業界の中でも特に華やかな職種のひとつです。ネイルアートの需要が高まるなか、ネイリストの給料や働き方に興味を持つ方もいるのではないでしょうか?
本記事ではネイリストの平均年収や、地域別の差、個人で活動する場合の収入の増え方などを解説します。また、年収アップするための具体的な方法や、向いている人の特徴も紹介するので、ネイリストのキャリア形成に疑問がある方は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
ネイリストの平均年収は320万円!地域別や個人の給料事情も解説
厚生労働省が公表している「職業情報提供サイトjobtag」のデータによると、ネイリストの平均年収は約320万円です。
この金額は一般的なサロンで勤務するネイリストの場合であり、地域や個人の状況によって異なります。求人情報によっては月収60万円のものもあるので、キャリアを積めば大きく稼げる可能性も。
ここでは地域別の平均年収や、個人ネイリストの給料事情について詳しく見ていきましょう。
地域別の平均年収
ネイリストの平均年収は、働く場所によって異なります。地域別の平均年収は以下のとおりです。
地域 |
平均年収 |
北海道・東北 |
約298万円 |
関東 |
約331万円 |
東海 |
約302万円 |
甲信越・北陸 |
約321万円 |
関西 |
約336万円 |
四国 |
約279万円 |
中国 |
約271万円 |
九州・沖縄 |
約280万円 |
参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」及び令和5年賃金構造基本統計調査
東京都や大阪府の都市部では、サロンの需要が高く、ネイリストの給与も比較的高い傾向があります。例えば、東京都や千葉県はネイリストの平均年収は約350万円とされており、大都市圏では高い収入を得やすい傾向です。
一方、地方に行くとサロンの数や需要が都市部に比べて少なくなるため、平均年収は下がる傾向にあります。地方都市のネイリストの平均年収は300万円前後となることが多いです。
個人ネイリストは年収がアップする傾向
自宅サロンやフリーランスとして働く「個人ネイリスト」は、自分で料金を設定できるため、顧客の数や技術力に応じて年収を大きく伸ばせます。
株式会社スピカが行った調査によると、独立したネイリストの3分の2が収入アップしており、そのうち約2割(19%)が100万円以上の年収アップを達成しています。
平均年収よりも50〜100万円近く収入を上げられた場合、個人ネイリストの年収は400〜500万円が目安です。厚生労働省が公表している「職業情報提供サイトjobtag」ではネイリストの平均年収は320万円とされているため、個人ネイリストの年収は高水準であることがわかります。
また、同調査によると、収入面以外にも「時間が自由に使える」「自分で決められることが多い」などの理由で、99%の方が「独立して良かった」と回答しています。
年収を上げたい方や、同じ年収でも時間的な自由が欲しい方は、将来的なキャリア設計として、独立するのも視野に入れて活動すると良いでしょう。
ネイリストが年収をアップさせる4つの方法
ネイリストが年収をアップさせる方法は、以下の4つです。
- ネイルの技術を磨く
- 管理職などのキャリアアップを目指す
- ネイルを教える講師になる
- 独立して個人でネイリストとして活動する
具体的な方法が理解できると、自分が年収を上げるには何をすれば良いのか明確になります。順番に見ていきましょう。
1.ネイルの技術を磨く
ネイルサロンのなかには、「売上の5〜10%」「指名1人あたり500円」のように、歩合制で給料アップするところがあります。
ネイルの技術を高めて多くの指名をもらえると、基本給以上に稼ぐことも可能です。
また、指名料だけでなく、ネイル技術を高めて顧客単価を上げることも、給料アップにつながります。
例えば、簡単なワンカラーのネイル単価3,000〜5,000円に対し、イラストやスカルプチュアなどの高度なネイルは1万〜2万円の売上になります。売上の10%が歩合給としてもらえる場合、顧客1人当たり500円から1,000円程度の給料アップが可能です。
そのため、ネイル技術を高めて指名数や売上を上げると、年収アップにつながると言えるでしょう。
2.管理職などのキャリアアップを目指す
店舗担当者やエリアマネージャーなど、キャリアアップすることで年収をアップできる可能性もあります。
管理職や店舗運営のポジションに就くことで、基本給が上がるだけでなく、店舗の売上に応じたインセンティブを得ることも可能です。
実際、就業歴が上がる30~40代で管理職やマネジメントを任されるケースが多く、厚生労働省が公表している資料からも、年収アップの傾向が見受けられます。
ただし、管理職としてキャリアアップしていくためには、ネイルの技術だけでなく、リーダーシップや店舗を円滑に回すマネジメントスキルの習得が必要になることも押さえておきましょう。
3.ネイルを教える講師になる
ネイル技術を教える講師になることも、年収を上げる手段のひとつです。ネイル技術は専門性が高いため、教える立場になることで年収アップを狙えます。
ネイルに関する資格を持っていれば、講師として活躍できる可能性が高まるでしょう。ネイルに関する主な資格は以下のとおりです。
資格・検定名 |
詳細 |
JNECネイリスト技能検定 |
ネイリストとして必要な知識・技能の習得を総合的に評価する資格 |
JNAジェルネイル技能検定 |
ジェルネイルに関する教養や技能の習得を評価する資格 |
JNA認定講師 |
日本ネイリスト協会講師会のメンバーとして、コンテストの審査員やセミナー講師として活動できる |
特に、「JNA認定講師」の資格を持っていると、スクールの講師として働けるだけでなく、ネイルサロンでも資格手当がついて、基本給が上がる可能性があります。
ネイリストとしての経験が豊富な方は、講師としての活動で年収を上げる方法を検討してみましょう。
なお、ベルエポック美容専門学校は、「JNECネイリスト技能検定」3級~1級、「JNAジェルネイル技能検定」初級~上級まで取得できる数少ない学校です。実践的なカリキュラムと最新の設備が整っており、現場経験豊富な本部認定講師陣から直接指導を受けられます。
将来的にネイル講師としてのキャリアも考えている方は、ぜひベルエポック美容専門学校への入学を検討してみてください。以下のリンクから無料で資料請求が行えるので、興味がある方は一度詳細を確認してみましょう。
4.独立して個人でネイリストとして活動する
独立して自分のサロンを持ったり、フリーランスとして活動したりすることも、ネイリストとして年収を上げる方法のひとつです。
独立してネイルサロンを開く場合、自分でサービスの価格を設定できるため、利益を最大化しやすくなります。例えば、1人当たり約8,000円の施術を1日3人に行い、20日働くと売上は約50万円。家賃や材料費などの経費を引いても、月30万円以上の収入が得られます。
ネイルサロンに勤務した際の平均月収が20〜25万円程度なので、会社員として働くよりも年収をあげられます。
また、0から独立するのではなく、すでにある店舗のフランチャイズに加盟する方法もあるため、個人で活躍するハードルはそれほど高くありません。個人で活躍して年収を上げたい方は、独立も検討してみましょう。
ネイリストに向いている人の6つの特徴とは
ネイリストに向いている人の特徴は以下の6つです。
- 流行に敏感に反応できる
- 創造性がある
- 細かい作業が好き
- コミュニケーションが得意
- 体力・集中力がある
- 常にスキルアップに取り組める
順番に見ていきましょう。
1.流行に敏感に反応できる
ネイルが好きで、流行の情報を自発的にキャッチアップできる能力がある人は、ネイリストに向いています。
ネイルデザインはファッションと同じく、常に流行が変化します。そのため、ネイリストとして成功するためには、最新のトレンドを把握し、素早く対応する力が必要です。特に近年では、韓国など海外のトレンドも押さえておく必要があるため、SNSや雑誌をチェックして、常に新しい情報に触れておくことが大切です。
流行に敏感な方は、トレンドを取り入れることで、多くのお客様の要望を叶えられるようになります。
2.創造性がある
ネイルというひとつの作品を作るうえで、想像力は欠かせません。顧客の要望をイメージして、ネイルアートとして形にするための創造力が必要不可欠です。
特に、ネイリストとして活躍していくためには、トレンドや顧客からの要望だけでなく、肌色や好みに合わせたデザインを創造する能力が重要です。
頭の中にあるイメージを、ネイルにうまく具現化して、創意工夫ができる方はネイリストに向いています。
3.細かい作業が好き
ネイリストは、細かな作業が得意な方に向いている職業です。ネイルは、約1.5cmの爪の中に、フリーハンドでデザインやアートを施す技術が必要です。
また、爪に絵を書くだけでなく、ささくれや甘皮処理など基礎的な技術にも細かい作業が求められます。
デザインや細かな部分にこだわる作業が苦にならない方は、ネイリストに向いていると言えるでしょう。
4.コミュニケーションが得意
コミュニケーションが得意で、人と話をするのが好きな方にもネイリストは向いています。
ネイルは自分の好きなものではなく、お客様の要望に答えて作ることが重要です。株式会社リクルートライフスタイルが行った調査によると、19.5%の方が「カウンセリングと施術方法を決定する際の対応でリピートを決めている(p.12参照)」とされています。
「話が上手」というコミュニケーションではなくしっかりと信頼関係を築き、要望をヒアリングできる人が向いている職業と言えます。
5.体力・集中力がある
ネイリストの仕事は、細かな作業を1日中行うため、体力と集中力が求められます。
厚生労働省が行った調査によると、ネイルを始めとする美容業界の平均営業時間は9.4時間で、1日に3〜5名に対して施術するとされています。1人あたり1〜2時間、施術によっては3時間程かかることもあるため、長時間集中できる体力が必要です。
また、業務時間外にトレンドや新しい技術を取り入れるためにネイルの研究をすることもあるため、体力面に自信ある方に向いている職業と言えるでしょう。
6.常にスキルアップに取り組める
ネイル業界は、日々新しいデザインや技術が登場するため、常にスキルアップに取り組む姿勢が求められます。自分の技術に満足せず、常に新しいことに挑戦し続けることで、顧客に提供できるサービスの幅が広がり、リピーターも増えていきます。
例えば、ジェルネイルやアクリルネイルといった技術は、時代とともに進化しており、最新技術を学び続けることが重要です。また、新しい技術だけでなく、接客スキルやマーケティングの知識なども向上させることで、総合的なキャリアアップを図れます。
自発的にスキルアップができるくらいに、情熱を持てる人はネイリストとして活躍できるでしょう。
ネイリストに関するよくある質問
ネイリストに関するよくある質問は以下の3つです。
- ネイリストで年収1,000万円は可能?売れっ子ネイリストの年収は?
- ネイリストは生活できないって本当?
- ネイリスト関連の資格は取得したほうがいい?
よくある質問の回答を理解できると、ネイリストを目指すうえで生じる不安を解消できます。順番に見ていきましょう。
ネイリストで年収1,000万円は可能?売れっ子ネイリストの年収は?
ネイリストで年収1,000万円を稼ぐことは可能ですが、非常にハードルが高いです。
都市部の人気サロンでフリーランスのトップネイリストとして働くか、自分で独立して成功することが求められます。具体的な方法例は以下の3つです。
- 業務委託(フリーランス)で月150万円以上の売上を立てる(歩合で売上の50%)
- 高単価のサロンを少人数で開業・経営する
- 有名店のフランチャイズで開業する
売れっ子のネイリストになって年収1,000万円に到達することは可能ですが、独自のデザインや技術を提供する必要があるため、かなり難易度は高いです。ネイリストとして平均以上の収入を稼いでいくためには、独立や開業が主な手段になります。
ネイリストは生活できないって本当?
一部では「ネイリストは生活できない」と言われることがありますが、これは誤解です。
初期の頃は収入が少ないこともありますが、技術力や経験を積むことで安定した収入を得られるようになります。
また、地域や働き方によって収入は大きく異なるため、自分に合った働き方を見つけることが重要です。
ネイリスト関連の資格は取得したほうがいい?
ネイリスト関連の資格は、取得しておいた方がさまざまな場面で有利です。
特に、日本ネイリスト検定試験1級やジェルネイル検定などの資格は、技術力の証明となり、就職や年収アップにつながることがあります。
また、資格取得を目指す過程で、技術や知識も深まるため、結果としてキャリア全体の成長にもつながります。
まとめ:ネイリストはスキル次第で年収アップを目指せる仕事
ネイリストは、美容業界のなかでも、スキル次第で年収アップを目指せる職業です。
技術力を高めたり、キャリアアップを目指したりすることで、安定した収入を得ることができます。特に、独立や講師業など多様な働き方があるため、自分に合ったキャリアを選びましょう。
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