メイクアップアーティストの平均年収はいくら?仕事内容や向いている人についても徹底解説

2024.10.16

メイクアップアーティストの年収は働く場所によって大きく異なり、勤務先や実力次第では高い給料をもらえることもあります。本記事では、メイクアップアーティストの仕事内容や年収について解説します。

メイクアップアーティストとして働くことに興味がある方は、年収や働き方について気になっている方も多いのではないでしょうか。

メイクアップアーティストは見た目の華やかさとは裏腹に、しっかりとした技術やコミュニケーション力が求められる仕事です。働く場所やスキル次第で年収が大きく変化するため、適切なメイクを提供する能力を磨き続ける必要があります。

本記事では、メイクアップアーティストの平均年収や仕事内容、向いている人の特徴について解説します。メイクアップアーティストを目指す方や興味がある方に役立つ内容になっているため、ぜひ最後までご覧ください。

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メイクアップアーティストの平均年収は約380万円

厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「jobtag」のデータによると、メイクアップアーティストの平均年収は約380万円です。

転職情報サイトdodaによると、日本全体の平均年収は414万円なので、全体的にみるとやや低い水準にあると言えます。

ただし、あくまでも平均の数値になるため、全員が低い水準で働いているわけではありません。

メイクアップアーティストは、美容部員として百貨店などで化粧品選びのアドバイスを行ったり、プロダクションでアシスタントとして働いている人がいたりと、働き方は様々です。

働き始めたアシスタントとしての期間は、年収200万円程度ですが、1人で仕事を受けられるようになると400〜500万円以上もらえます。

実際、厚生労働省が提供している情報でも、年齢が上がるとともに年収が高くなっている方が多いです。

ヘアメイクアーティストの年齢別の年収
引用:厚生労働省 jobtag

また、フリーランスとして独立して、年収1,000万円以上稼ぐ方も存在します。

そのため、メイクアップアーティストは、美容業界の中でも特に技術や経験次第で年収が変わる職業と言えるでしょう。

メイクアップアーティストの仕事内容

メイクアップアーティストの主な仕事内容は、クライアントの顔や体にメイクを施し、美しさを引き出すことです。具体的には以下のような業務を行います。

  • カウンセリング
  • メイクアップ
  • 場合によってはヘアスタイリング

それぞれ詳しく解説します。

カウンセリング

メイクアップアーティストの仕事は、カウンセリングから始まります。クライアントの希望や目的、肌質、顔の形状などをしっかりと把握し、それに基づいてメイクプランを立てます。

例えば、美容部員の場合は、顧客が持つ悩みや希望に合わせて、年代・状況も考慮したメイクや提案を求められることが多いです。また、フォトスタジオでの仕事では、撮影のテーマやライティングに合ったメイクが必要です。

カウンセリングは単なるヒアリングではなく、顧客やクライアントとのコミュニケーションを通じて信頼関係を築く場でもあります。要望をしっかりと理解し、その上でプロとしての提案を行うことが重要です。

メイクアップ

カウンセリングを終えた後、メイク施術に移ります。メイクアップアーティストは、顧客の要望に応じてさまざまなメイクスタイルを提案・実行します。

ナチュラルメイクや派手なメイク、トレンドを取り入れたスタイルなど、クライアントの顔立ちや目的に合わせたメイク技術が必要です。単に流行りを取り入れるだけでなく、以下の点も考慮してメイクアップしなければいけません。

  • 肌の質感
  • 色合い
  • 顔のパーツ
  • バランス

使う化粧品の選び方も重要で、肌に合ったものを使い、長時間崩れにくいメイクを施すことが大切です。

また、メイクを披露する場所(テレビや雑誌などのメディア、結婚式、ファッションショーなどのイベント)によって映えるメイクの内容は異なるので、メイクアップアーティストの腕の見せ所と言えるでしょう。

場合によってはヘアスタイリングも担当

メイクアップアーティストは基本的にメイクのみを担当しますが、状況によってはヘアスタイリングを行うこともあります。

特に、結婚式やフォトスタジオでの仕事では、ヘアメイクを一貫して担当することが一般的です。メイクとヘアのバランスを考慮し、全体のイメージを統一させることが求められます。

ただし、ヘアメイクを行う場合は美容師免許が必要になることも。すべてのメイクアップアーティストがヘアスタイリングの技術を持っているわけではありませんが、両方のスキルを持つことで、仕事の幅を広げることができます。

ヘアメイクの仕事について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

メイクアップアーティストの就職先とは!それぞれの年収例も紹介

メイクアップアーティストの就職先は幅広く、仕事のスタイルごとに年収も異なります。主な就職先は以下の5つです。

  • 化粧品メーカー
  • ヘアメイク事務所
  • フリーランス
  • フォトスタジオ
  • ブライダルサロン

就職先ごとの特徴や年収について、詳しく解説します。

1.化粧品メーカー

メイクアップアーティストは、化粧品メーカーで美容部員(ビューティーアドバイザー)として働く方が多いです。

百貨店や化粧品専門店でプロモーションをしたり、メイクアップショーのようなイベントで新製品の魅力を伝えたりします。また、ファッションコレクションへの技術協力や、広告宣伝、商品開発などに携わるケースもあります。

化粧品メーカーでの年収は、平均して350万円前後です。さらに売上に応じた歩合給をもらったり、経験を積んで役職についたりすることで、より高収入を得られる可能性もあります。他の就職先よりも給料の変動が少ないため、安定した収入が欲しい方におすすめの就職先です。

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2.ヘアメイク事務所

ヘアメイク事務所には、ファッションショーやテレビ番組、映画の撮影など、エンターテインメント業界で活躍するメイクアップアーティストが所属しています。

タレントやモデルに対して、短時間で特定のテーマに合わせたメイクを行う仕事が多い傾向です。CMやテレビ、広告など・幅広い案件に対応する必要があるため、豊富な知識が求められます。

ヘアメイク事務所の年収は歩合給になっている場所が多く、300万円から500万円程度と比較的高めです。ただし、新卒1〜3年目はアシスタントとして働くため、年収は150〜200万円と低くなる傾向があります。

ヘアメイク事務所での勤務は、ときには芸能人を相手にする機会もあるため、華やかな世界で働きたい方におすすめです。

3.フリーランスとして独立

メイクアップアーティストは、事務所で経験を積んだり、人脈形成をしたりした後にフリーランスとして独立するケースもあります。

独立して活動する場合、ブライダルや撮影現場、個人のクライアントなど幅広い相手を対象に仕事をします。完全歩合制で働くことが多いため、過去の経験や人脈が重要です。

フリーランスの年収は、300万円から1,000万円以上と幅広く、特に有名なアーティストや大手クライアントからの仕事を受ける場合は、高年収も期待できます。

また、フリーランスとして活動する場合、メイク技術以外に営業やスケジュール管理などの能力も必要になるため、誰もがなれるわけではありません。「自分の実力で稼いでいきたい」と考える方におすすめの働き方です。

4.フォトスタジオ

より映える写真を撮影するために、専属のメイクアップアーティストとして勤務するケースもあります。

フォトスタジオでの仕事は、成人式や七五三などの家族写真や、結婚式の前撮りなどがメインです。状況によっては外のロケーション撮影に同席し、メイク直しなどでサポートすることもあります。

フォトスタジオでの年収は、300万円から400万円程度が一般的です。ヘアメイクを実施することが多いため、衣装や照明に合わせたトータルメイクが求められます。

「特別な日のためのメイクを担当したい」という気持ちがある方におすすめの勤務先です。

5.ブライダルサロン

ブライダルサロンもメイクアップアーティストの主な勤務先のひとつです。ブライダルサロンとは、結婚式や披露宴の会場探し、関連商品の販売などブライダルに関するさまざまな相談を受け付けている会社を指します。

ウエディングドレスや白無垢などの和装に合わせて、魅力的に見えるメイクを行うのが主な仕事です。挙式中はメイク崩れなどに即座に対応し、お色直しでは短時間で着付けやヘアセットをこなすなど、時間を意識しなくてはいけません。ヘアメイクも行うことが多いので、ヘアメイクアーティストと働き方が似ています。

ブライダルサロンでの平均年収は300万円前後で、3〜5月、9〜11月の繁忙期には金額がアップすることもあります。さまざまな人と関わる必要があるため、コミュニケーションに自信がある方におすすめの勤務先です。

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メイクアップアーティストが向いている人の特徴

メイクアップアーティストに向いている人の特徴は、以下の3つです。

  • メイクのことが好きで前向きに情報収集ができる
  • コミュニケーション力がある
  • 常に技術向上を心がけている

順番に解説します。

1.メイクのことが好きで前向きに情報収集ができる

メイクアップアーティストにとって、メイクに対する情熱は欠かせません。

日々変わるトレンドや新製品を常に追いかけ、最新の技術や知識を習得することが求められます。新しいメイク技術や化粧品について積極的に情報を収集し、クライアントに最適な提案ができる人は、この職業に向いています。

また、流行に敏感であり、メイクが好きであることが長続きする秘訣です。好きなことを仕事にできる喜びを感じながら、自分自身のスキルを向上させることができる人は、この業界で活躍できるでしょう。

2.コミュニケーション力がある

メイクアップアーティストの仕事では、クライアントとのコミュニケーションが非常に重要です。

顧客がどのようなイメージを持っているのかを把握し、それをメイクに反映させるためには、優れたコミュニケーション能力が求められます。また、顧客にリラックスしてもらうためのトークや、安心感を与える接客態度も大切です。

「株式会社ネオマーケティング」が行った調査によると、「メイクについて相談したい・アドバイスしてほしい人」として、メイクアップアーティストが1位に挙げられています。顧客が持つ不安や要望をしっかりと聞き、それに応じたメイクプランを提案できる人が成功するでしょう。

3.常に技術向上を心がけている

メイクの技術は、時代とともに進化し続けています。

そのため、常に技術向上を目指して学び続ける姿勢が重要です。セミナーや講習会に参加するだけでなく、日々の実践や新しいテクニックを取り入れるための努力が求められます。

向上心が強く、新しいことを学ぶのが好きな人は、この業界で長く活躍できるでしょう。

メイクアップアーティストに関するよくある質問

メイクアップアーティストに関するよくある質問は以下のとおりです。

  • メイクアップアーティストの仕事は厳しい?
  • メイクアップアーティストに資格は必要?
  • メイクアップアーティストの一日の流れは?

順番に解説します。

メイクアップアーティストの仕事は厳しい?

メイクアップアーティストの仕事は、華やかな一面がある一方で、体力的・精神的に厳しいこともあります。

特に、結婚式やイベントの現場では長時間の作業が続き、集中力と体力が求められます。また、スケジュールが不規則になることも多く、柔軟な対応が必要です。

しかし、顧客やクライアントが満足し、喜びの表情を見せてくれた時のやりがいは大きく、その達成感は厳しさ以上に仕事をするモチベーションにつながるでしょう。

メイクアップアーティストに資格は必要?

メイクアップアーティストとして働くために必須の資格はありません。

ただし、ヘアセットを行う場合は美容師免許の資格が必要になるため、専門学校や美容学校での教育を受けることが一般的です。

美容師の資格を始め、各種技術検定を取得すると、仕事の幅が広がります。

メイクアップアーティストの一日の流れは?

メイクアップアーティストの一日のスケジュールは、働く場所やクライアントによって大きく異なります。

一般的には、朝早くから仕事を開始することが多いです。特にブライダル業界では、早朝に準備を始め、式が始まる前にすべてのメイクを終わらせる必要があります。午後には、次のクライアントの準備や、メイクの修正を行うこともあります。

イベントや芸能関係の撮影も、スケジュールが不規則で朝早くから夜遅くまで働くケースが多いです。

まとめ:メイクアップアーティストの年収は自分次第で変えられる

メイクアップアーティストの年収は、スキルや経験、働き方によって大きく変わります。サロンに所属する場合は安定した収入を得やすく、フリーランスとして活動する場合は自分のスキルや営業力次第で高収入を狙うことが可能です。

自分の努力次第で、年収やキャリアの幅を広げることができる魅力的な職業ですので、ぜひ挑戦してみてください。

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