メイクアップアーティストの仕事内容とは?やりがいや1日の流れと気になる給料面も解説

2024.12.16

メイクアップアーティストの仕事は、美容部員として化粧品を紹介したり、芸能業界でモデルやタレントのメイクをしたりすることです。本記事では、メイクアップアーティストの仕事内容と、業界ごとのスケジュールを紹介します。

韓国の美容やアイドルに興味を持った人の中には、「メイクアップアーティスト」について気になっている方が多いのではないでしょうか。

メイクアップアーティストは、美容業界で幅広く活躍する職業です。化粧品売り場で「美容部員」として活動したり、芸能界で裏方のメイクさんとして活躍したりします。

本記事では、メイクアップアーティストの仕事内容や、やりがいについて解説します。メイクアップアーティストを目指そうと思っている方の役に立つ情報になっているので、ぜひ最後までお読みください。

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【職場別】メイクアップアーティストの仕事内容

メイクアップアーティストの仕事内容は、職場ごとに大きく異なります。具体的には、以下の3つに分類可能です。

  1. 美容部員・ビューティーアドバイザー
  2. 事務所(プロダクション)
  3. 美容室・ブライダルサロン

業界ごとの仕事内容がわかると、自分が目指したい職業なのかどうかを理解できます。順番に見ていきましょう。

1.美容部員・ビューティーアドバイザー

美容部員やビューティーアドバイザーは、百貨店や化粧品専門店の売り場で働きます。お客様に化粧品を紹介し、実際にメイクを施すことで商品の魅力を伝えるのが主な業務です。

カウンセリングを行いながら、お客様の肌や悩みに合わせた商品を提案します。また、メイク技術のデモンストレーションを行うことで、購入意欲を高めることも重要なポイントです。

接客だけでなく、売り場のディスプレイや商品の在庫管理も実施。日々、売上目標を意識しながら業務に取り組みます。お客様とのコミュニケーションを重視するため、人と話すことが好きな人に向いている仕事です。

2.メイクアップ事務所(プロダクション)

プロダクションに所属する場合、ファッションショーや撮影現場で働きます。モデルやタレントにメイクを施し、衣装やテーマに合わせた表現をサポートします。

現場では、スタイリストやディレクターと意見を交わしながら進めることが大切です。全体のバランスを考えたメイクが求められるため、高い技術とセンスが求められます。スケジュールは不規則で、早朝や深夜の仕事が多いです。それでも、自分の技術が作品として評価されるため、大きな達成感を得られます。

プロダクションで経験を積むことで、業界内での信頼を高め、フリーランスとして活躍するチャンスも広がります。

3.美容室・ブライダルサロン

美容室やブライダルサロンでは、個人のお客様を対象にメイクを行います。成人式や結婚式など特別な日を彩るためのサポートをすることが多いです。

ブライダルメイクでは、お客様の希望を丁寧にヒアリングし、一生に一度の晴れ舞台を美しく演出します。ヘアセットと組み合わせて施術を行うケースが一般的です。

地元のお客様とのつながりが深いのも特徴です。リピーターが増えることで、お客様との信頼関係が築かれます。美容室では、地域密着型のサービスを提供するため、お客様と長く付き合いたい方に適しています。

メイクアップアーティストとヘアメイクアーティストの違い

メイクアップアーティストと似た職業に、ヘアメイクアーティストがあります。両者の違いは、メイクを専門とするか、ヘアスタイルとメイクの両方を担当するかです。異なる点の詳細は、以下のとおりです。

項目

メイクアップアーティスト

ヘアメイクアーティスト

主な業務

化粧のみを担当(顔のメイク)

メイクとヘアスタイリングの両方を担当

専門分野

メイク技術
(肌、アイメイク、リップなど)

メイク技術 + ヘアスタイリング技術

必要なスキル

スキンケア、カラーコーディネート、化粧品知識

スキンケア、カラーコーディネート、ヘアセット技術

資格

メイクアップに関する資格
(JMAメイクアップ技能検定など)

メイクとヘアに関する資格
(美容師免許が必要)

活動場所

化粧品メーカー、撮影現場(芸能)、ブライダル会場

芸能業界、ブライダル会場、 美容サロン

特徴

メイクアップに特化した技術を提供

ヘアとメイクの総合的なサポートを提供

目指すキャリア

メイク講師、化粧品ブランドのアドバイザー、映画/TVメイク担当

映像作品やライブ現場のヘアメイク担当、ブライダルヘアメイク

仕事内容によって、働く場所が異なります。ヘアメイクアーティストについてもっと知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

https://www.belle.ac.jp/archives/column/14748

メイクアップアーティストの1日の流れ

メイクアップアーティストのスケジュールは、仕事内容の違いに伴い、業界ごとに大きく異なります。ここでは、以下の3つの業界ごとのスケジュール例を紹介します。

  1. 美容部員・ビューティーアドバイザーの場合
  2. メイクアップ事務所(プロダクション)の場合
  3. 美容室・ブライダルサロンの場合

1日のスケジュールがわかると、やりがいや忙しさを想像しやすくなります。順番に見ていきましょう。

1.美容部員・ビューティーアドバイザーの場合

美容部員やビューティーアドバイザーとして働く場合のスケジュール例は、以下のとおりです。

時間帯

業務内容

詳細

9:30~10:00

出社・開店準備

開店前に出社し、ユニフォームに着替え、店舗の掃除、商品の陳列や在庫チェックを行う。

10:00~12:00

開店・業務スタート

開店と同時に、接客開始。スキンケアやメイクアップの相談、カウンセリング、商品紹介や試供品の使用提案などを行う。

12:00~14:00

お昼休憩(交代制)

忙しい時間帯を避け、スタッフが交代で1時間程度の休憩を取る。

14:00~15:00

午後の準備・在庫管理

午後の業務に備えて在庫の確認、補充、予約商品の準備を行う。

15:00~19:00

午後の業務スタート

午後のピークタイムに備えて、接客業務が本格化。特に、仕事帰りのお客様が増えるため、スキンケアやメイクのタッチアップ、商品説明が中心。

19:00~19:30

閉店・閉店作業

最後のお客様対応後、レジ締め作業や在庫確認、売上報告書の作成を行う。

美容部員の仕事は、基本的に店舗での接客が中心です。出勤後、まず売り場を整え、商品の配置や清掃を実施。その後、開店と同時にお客様を迎える準備を整えます。

接客の中では、商品の特徴を説明するだけでなく、実際にメイクを施して使用感を確認してもらいます。

メイクの提案や化粧品の販売を通して、お客様に喜んでもらうのが主な仕事です。

2.メイクアップ事務所(プロダクション)の場合

メイクアップ事務所(プロダクション)で働く場合のスケジュール例は、以下のとおりです。

時間帯

業務内容

詳細な説明

9:00~10:00

スタジオ入り・準備

スタジオやロケ地に到着し、メイクアップアーティストは撮影の準備を開始。
使用する化粧品や道具のセッティング、モデルやタレントの到着確認、スタイリストやカメラマンとの打ち合わせ。

9:30~10:30

撮影準備・メイク開始

モデルやタレントのメイクアップとヘアスタイリングを開始。

10:00~11:00

撮影本番

メイクアップアーティストは撮影中も現場に待機。照明やカメラの設定によってメイクが変わる場合があるため、随時調整。

11:00~13:00

休憩・ランチタイム

撮影が一旦終了した場合、スタッフと共に休憩を取る。

13:00~14:00

現場移動

次の撮影現場への移動時間。撮影が複数ある場合、機材や化粧品をまとめて移動。

15:00~16:00

撮影本番(2回目)

午後の撮影開始。再度、撮影のコンセプトに合わせてメイクを行う。

16:00~19:00

メイク直し・タッチアップ

撮影が長時間に及ぶ場合、メイクの崩れを修正し、撮影の進行をサポート。

19:00~20:00

撮影終了・片付け

撮影が終了し、使用した道具や化粧品の片付け、清掃を行う。

20:00~21:00

写真チェック・確認

撮影した写真や映像のチェックを行い、メイクの仕上がりを確認。

21:00~22:00

帰宅・事後作業

スタジオを出て帰宅。帰宅後には、翌日の撮影スケジュールや必要な準備物の確認、クライアントとのメール対応など、事後作業も行う。

プロダクション勤務のスケジュールは、撮影やイベントの予定に左右されます。早朝から集合することも珍しくありません。

現場では、モデルやタレントに手際よくメイクを施します。撮影中は、必要に応じてメイクの修正や調整を行います。長時間の撮影が続くことも多いです。

プロダクションに所属した場合は、撮影現場やイベントで、出演者のメイクを担当することが主な仕事内容になります。

3.美容室・ブライダルサロンの場合

美容室やブライダルサロンで働く場合のスケジュール例は、以下のとおりです。

時間帯

業務内容

詳細な説明

9:00~9:30

出勤・準備

美容師やスタイリストが出勤。ユニフォームに着替え、サロンの清掃、使用する器具や道具の準備を行う。

9:30~10:30

ミーティング

サロンスタッフ全員でミーティングを実施。予約状況の確認、顧客情報の共有、新メニューやキャンペーンの説明、当日の注意事項や目標の確認を行う。

10:00~12:00

営業開始・接客スタート

サロンがオープンし、予約のお客様が来店。カット、カラー、パーマ、トリートメントなどの施術を行う。
ブライダルサロンの場合、花嫁や参列者のヘアメイク、着付け、ドレスフィッティングなども担当。

12:00~14:00

交代で昼休憩

忙しい時間を避けながら、スタッフが順番に昼休憩を取る。

14:00~18:00

午後の施術・接客

午後のピークタイムに向けて、予約の顧客対応が続く。
結婚式シーズンの場合、ブライダルヘアメイクのリハーサルや、花嫁のメイク直しなども行う。

19:00~20:00

クローズ・片付け

サロンがクローズし、店内の清掃や器具の消毒、タオルや道具の洗濯・片付けを行う。

20:00~21:00

振り返り・報告

スタッフミーティングを行い、その日の業務を振り返る。

21:00~22:00

退勤・個別作業

ミーティング終了後、スタッフ個別の業務を片付け退勤。

美容室やブライダルサロンでは、予約の入ったお客様を中心に対応します。出勤後は、道具を準備し、スケジュールを確認します。

予約のお客様や結婚式を控えたお客様の希望を聞き、カウンセリングを経てメイクを実施。ブライダルでは、特にお客様の希望を反映したメイクが求められます。

新婦のメイクは朝から始まり、式の間も細かく調整することが欠かせません。お客様の晴れ舞台をサポートするため、細かな気配りが重要です。

美容室やブライダルサロンでは、お客様の特別な機会に立ち会い、華やかなメイクを通して喜んでもらうのが主な仕事です。

メイクアップアーティストの給料・年収

厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「jobtag」のデータによると、メイクアップアーティストの平均年収は約380万円です。

メイクアップアーティストの年収は、経験や働き方によって大きく変動します。新卒のアシスタント時代は年収200万円程度ですが、技術を磨き一人で仕事を受けられるようになると400~500万円、フリーランスとして成功すれば1,000万円以上も狙える職業です。

働き方によっても給料は異なり、化粧品メーカーやヘアメイク事務所、ブライダルサロンなどで、安定収入を得やすい職場から高収入を狙えるフリーランスまで多岐にわたります。

自分の技術や努力次第で、収入を大きく伸ばせる可能性がある魅力的な職業です。

メイクアップアーティストの給料や年収についてもっと知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

メイクアップアーティストのやりがい

メイクアップアーティストの仕事は、以下のようなやりがいがあります。

  1. 外見の変化をサポートして感謝される
  2. スキルアップした分だけ給料につながる
  3. 特別な場面に立ち会える

順番に見ていきましょう。

1.外見の変化をサポートして感謝される

メイクアップアーティストの最大の魅力は、お客様の外見を美しくする過程で直接感謝の言葉をもらえることです。メイクを施すことで、自分に自信を持てなかったお客様が笑顔になる姿を間近で見られます。

また、特別なイベント前のお客様から「本当にありがとう」と言われる場面も多いです。結婚式や成人式など、人生の重要な瞬間に携われる仕事だからこそ、その感謝の言葉が心に響きます。

メイクを通じて、見た目だけでなく心まで明るくするお手伝いができるのは、この職業ならではのやりがいと言えるでしょう。

2.スキルアップした分だけ給料につながる

メイクアップアーティストは、努力や経験が収入に直結する職業です。技術を磨けば磨くほど、仕事の幅が広がり、報酬アップにつながります。特に、難しい技術やトレンドを取り入れたメイクを提供できるようになると、高い評価を得られます。

また、資格取得やトレーニングを通じてスキルを高めることも、評価を上げる要素の一つです。フリーランスだけでなく、正社員の美容部員として働く場合でも、売上実績が報酬に反映されるケースが多く、結果を出せば出すほどやりがいを感じられます。

自分の努力や成長や評価が直接給料に反映されることは、メイクアップアーティストの大きな魅力と言えるでしょう。

3.特別な場面に立ち会える

メイクアップアーティストは、結婚式や成人式、ファッションショーなど、特別なイベントの裏側に関わることが多い仕事です。普段は見られない非日常的な場面に立ち会えるのは、この職業ならではの醍醐味です。

結婚式では、新婦のメイクを担当するケースが多く、一生に一度の大切な日を支える重要な役割を担います。新婦が鏡を見て感動する瞬間や、家族や友人に囲まれて祝福される姿を見ると、深い達成感を味わえます。

成人式や卒業式など、人生の節目に関わるメイクを担当し、感動的な瞬間をお客様と共有できるのは、メイクアップアーティストの魅力です。

メイクアップアーティストの仕事で大変なこと

メイクアップアーティストは、華やかな仕事内容ややりがいを感じられる反面、大変なこともあります。具体的には、以下の3つです。

  1. 常に勉強し続けなければいけない
  2. 人間関係の構築が必須
  3. 体力と集中力が求められる

順番に見ていきましょう。

1.常に勉強し続けなければいけない

美容業界はトレンドの移り変わりが激しく、常に最新の技術や知識を学び続けなければいけません。

季節ごとに新しいメイクのトレンドが生まれるため、トレンドを追いかけ、実際に自分のスキルとして取り入れる必要があります。特に、SNSの普及により、メイクのトレンドが瞬時に広がる現代では、常に最新情報にアンテナを張り続けることが重要です。

自己研鑽を怠ると、技術が古くなり、お客様からの評価が下がるリスクもあります。最新トレンドを追い続けるために情報収集や技術向上に努力を惜しまない姿勢が求められます。

2.人間関係の構築が必須

メイクアップアーティストは、お客様との信頼関係が非常に重要です。お客様がリラックスしてメイクを受けられるよう、丁寧なカウンセリングやコミュニケーションが求められます。

特に、初対面のお客様には、迅速に信頼を得るスキルが必要です。さらに、撮影現場やサロンでは、カメラマンやスタイリストなど、他のプロフェッショナルとの連携が求められることが多く、チームワークが重要です。

スムーズな仕事を進めるために、周囲との円滑なコミュニケーションが欠かせません。

3.体力と集中力が求められる

メイクアップアーティストは、長時間の立ち仕事が多いため、体力が必要です。特にブライダルや撮影現場では、早朝からの仕事や長時間にわたる作業が続くことも珍しくありません。

また、メイクの細かい作業には高い集中力が求められます。イベント前や撮影直前など、短時間での仕上げが必要な場合は、緊張感の中でミスなくメイクを行うスキルも重要です。

体調管理や集中力を切らさずに仕事を続けるのは大変ですが、その分、仕上がりに満足したお客様の笑顔を見ることで、苦労が報われる瞬間も多い職業といえます。

まとめ:メイクアップアーティストはやりがいを感じられる仕事内容

メイクアップアーティストは、多くの人を美しくする仕事です。職場によって仕事内容は異なりますが、技術を活かして自己成長を感じられる魅力があります。これから目指す方は、ぜひ自分の興味に合った分野でチャレンジしてみてください。

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